家主居住型民泊と呼ばれる、いわゆるホームステイ型民泊のホストをやってみた経験談と、勝手に感じたメリットを書いてみたいと思います。
ゲストはどんな人??
日本の大手企業に勤めるインド人のパパさんが、長期滞在のため奥さんと2才の子供を連れて移住することに。
社宅があくまでの数週間、赤ちゃんを連れて滞在できる安い宿を探していて、うちを見つけてくれた。
見つけたのは日本に住んで6年という先輩インド人。←曲者
この人が要注意人物で、やたらと値切ってくる。
3週間いるから安くしてとしつこく値切ってきたが、結局2週間しかいなかったり。
Airbnbでも、もちろん禁止されているけど、
ゲストから持ち掛けられても、個人取引はしないことをお勧めする。
また代理予約も、極力避けたほうがいい。
airbnbでは、身分証がない人などは断るなどの設定を決められる。
自分の身を守るのは自分なので、目先の利益にとらわれず、
安全第一でホストをやろう!
「自宅に、外国人が住む」という特殊な状況
しかも習慣も食も結構違うインド人一家が、という状況にも慣れてきた。
はじめは、
全部屋に鍵をつけなくては!
家財道具を一式持っていかれてしまうのではないか?!
家にずっといることになる奥さんは英語が話せるのだろうか?
赤ちゃんがおねしょをしたら…おむつは布なのだろうか…
など数えきれないほどの不安と疑問が次から次に浮かび上がってきた。
かといって、なすすべもなく、チェックインの日を迎えた。
しかし実際に暮らしてみると、どうってことはなかった。
キッチンとダイニングは8時から11時まで解放し、
シャワーと洗面所と、トイレは2階にもあるのでそちらを使ってもらうことに。冷蔵庫とレンジはゲスト専用のものを用意した。
イスとテーブルも2階にあるので、ほぼゲストは2階で過ごしていた。
日中ママと2歳がキッチンを使うときにだけ、おしゃべりを楽しんだ。
大切なのは、ちゃんと伝えること。そして尊重すること。
これをこちらが実行できれば、あちらもしっかりと私たちを尊重して、礼儀正しくしてくれる。
ドキドキしながら迎えたチェックインの日、
パパの転勤で日本に移住した若い夫婦と赤ちゃん2歳は、疲れ切った表情でタクシー2台で来た。スーツケースにもてる分だけの荷物で。
奥さんはにこりともせず、インド訛りの英語で、会話もままならない状況だった。
こちらも初めてのことで、最初にハウスルールなどをちゃんと伝えなくちゃと焦り、決してスムーズな滑り出しとは言えなかった。
不安しかなかった。
でも、今では2歳の娘は私にぞうさんの歌を(日本語で)歌ってほしいと、寄ってきて抱っこするし、
インド料理の好きな母は、奥さんに本場のインド料理のレシピをいくつか伝授してもらった。
あとから分かったことだけど、家を出発してから24時間近く、奥さんはほとんど何も食べていなかった。
インド人特有の、食のルールのほかに体質的な理由で食べられないものが多い。
ここに到着して、持ってきた食材をレンジを使って調理して、やっと食べられたのだ。それは、笑顔も作れないはずだわ。
説明の合間に、奥さんに「Are you tired?」と聞くと、一瞬だけ表情を和らげ「YES」と答えたのが印象に残っている。
次の日は、3人とも昼過ぎまで寝ていた。
「寝坊しちゃったわ。」と笑いながら、少し元気な表情になっていた。
メリット
家で仕事をすることが多い私たちなので、仕事の隙間にいろんな話もした。
片言の英語と。身振り手振り、そしてスマホで。
おかげで母はインド料理のネットショップからスパイスをたくさん買ったし苦笑、
インドの結婚事情にも詳しくなった。そこは女子同士、である。
なぜ結婚しないのか、親や親せきがいい人を見つけてはくれないのか etc…
新しい価値観、文化に触れるのはいつだって楽しい。
パパと同じ会社のインド人の先輩(曲者)が、うちを探してきてくれて良かったと思う。
平日はママと2歳の子が2人で、異国の地が怖いから外出もせずにいるけど、ホテルだったらとてもストレスがたまっただろう。
ここなら、とても還暦を過ぎているようには見えない母に美容の秘訣を聞きたり笑、インド料理を教えたり、インドの野菜が日本に比べてどれだけ安いかを話したり、日本の今について素朴な質問をしたりできる。
2歳もすぐに私たちに慣れて、歌ったり踊ったり、安心して遊ばせていられる。
ホストから見ても、ホテルにいるよりは、よっぽどいい環境だ。
こちらで生活を始める時には、何もない賃貸マンションに直接行くより、うちのような民泊にショートホームステイが最善だと思う。
できれば、自分が住むことになる町の民泊、できればホスト居住型に住んでみたらいい。
どこが安いスーパーか、家電はどこで買えばいいか、おいしいお肉やさん etc…
彼らがチェックアウトしてしまってから、少し張り合いがなくなってしまった。
機会があれば、また受け入れたいと思う^^
と言っても、なかなか予約が入らないけどね苦笑!
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